本日の読みどころ
愛読者のみなさまへ
おはようございます。
本日朝刊の「読みどころ」は次の通りです。よろしくお願いします。
2020年(令和2年)7月26日(日)
■本日の注目記事1
黒い雨被ばく 米に報告書(1面、3面、関連・社会面)
原爆による放射線影響を研究していたかつての米原爆障害調査委員会(ABCC)の部長(故人)が1950年代半ば、広島の原爆投下直後に降った「黒い雨」で住民が放射性降下物による病気になった疑いがあると指摘し、詳しい調査が必要だと米政府関係者に伝えていました。しかし米政府は今に至るまで動いていません。今月29日には、黒い雨被害に遭いながら被爆者援護手帳を交付されないとして、84人が救済を求めた訴訟の判決が広島地裁であります。今も解決されない黒い雨被害の背景には、原爆投下後の降下物影響を認めない米政府のかたくなな態度がありました。
■本日の注目記事2
ALS女性に大量睡眠薬 医師、やり取り消去指示(1面、社会面)
難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性を巡る嘱託殺人事件で、薬物投与による殺害容疑で逮捕された医師が、女性とやり取りした嘱託殺人計画のツイッター記録を消去するよう女性に指示していたことが捜査関係者への取材で明らかになりました。証拠隠滅を図ったとみて調べています。また医師のうち山本直樹容疑者(43)は医学部卒業と嘘をついて医師免許を不正取得していた疑いがあることも判明しました。医師国家試験を受験する際、海外の医学部を卒業したと国に申請していましたが、京都府警が調べたところ、卒業は確認できなかったとのことです。不正手続きで国家試験をパスし、安楽死行為に至っていた疑いが浮上しました。
■シリーズ疫病と人間(9面)
元ブラジル環境省マリナ・ジルバ氏 自然介入が危機招く
新型コロナウイルスの世界感染を受けてスタートした大型読みもの連載です。ジルバ氏が環境相を辞任後、森林破壊は再び進み、19年は世界で破壊された熱帯林の3分の1がブラジルでした。森林には90万人もの先住民が住んでおり、コロナウイルスは外部からの免疫力が低い先住民を一気に急襲する恐れもあります。ジルバ氏はこうした自然破壊を今すぐに食い止め、医療への投資と教育の向上がコロナ以降の時代に求められていると提言しています。また、コロナ禍が収束すれば世界が再び経済優先になることを危惧し、世界の市民が環境問題に声を上げて地球規模で脅威を除去する行動を取ることが極めて大切だと訴えています。
0コメント